おもしろ歯学


岡崎好秀

岡山大学・医学部・歯学部附属病院 小児歯科




阪神優勝おめでとうございます。
阪神フアンの方々もおめでとうございます。
阪神が優勝したので,大阪の電車には星野監督の本の広告がありました。
”夢 -命をかけたV達成への647日”
この本の11・12ページを見た瞬間、これは・・・と思う記事がありましたので紹介します。
 
▲阪神優勝!おめでとう!! 
星野監督!おめでとう!
しかし、優勝の影には歯の治療があった。
命がけだったこの2年
歯医者に行くと待合室によく,「元気な体は元気な歯から」とか「健康の母は健康な歯から」
とかいたパンフレットが置かれてあるが,改めてあれは本当だと思った。
3年前から友人でもある名古屋の歯科医院で治療を受けていたのだが,阪神に来てから間遠になっていた。
しかし,今年の春,足掛け3年の治療が終わった途端,
気持ちもすっきり歯もすっきり,なんでも食べられるようになった。
これはもう大変にありがたい。
そして,なんでも自由に,好きなものも食べられるようになると不思議なことに,
チームの方も戦いっぷりがよくなって,どんどん 勝てるようになったのである。

▲金本選手の劇的ホームラン!
そう言えば、金本選手も
インプラントを入れて春のキャンプに望んだ。
あれも歯のおかげなのである。

  下の歯が5・6本駄目になって,中日の監督当時からこの名古屋の歯科医院に通院し始めたのだが,
私の場合は”インプラント”といって,入れ歯や挿し歯ではなく,
下顎の骨に直接人工の歯を植え込んでいく治療法だった。
これはなかなか手間がかかって,集中的に行っても
治療に半年,1年とかかるというのだが,
名古屋から突然大阪に移り住むことになったものだから遅々として進まず,
ついに今年の5月までかかってしまった。
この間,2年ほど仮り歯や,植え込んだばかりの歯が
はずれたり,ずれたり,噛みあわせが悪かったりして痛んで,
食事のたびに憂うつな思いばかりしていたのだが,
治療がパーフェクトに完了した途端,
その5月初めの名古屋遠征以降,4連勝,5連勝,4連勝と面白いように勝っていけるのである。



  プロ野球の選手は,若い頃から歯を食いしばって練習やプレーをすることが多いものだから,
大半は中年期になると歯がボロボロになってくる。
身近かな所では,島野ヘッドコーチーなども40代からの総入れ歯。
それで真っ白で丈夫そうな,すばらしい歯をしているのだが,
その島野ヘッドにも「監督,トラの大将の歯がボロボロでどないするん ですか。
牙剥いて戦えまへんで」とひやかされていたところだ。
     まさにトラの監督,歯が命である。
優勝パレード